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2019年11月9日土曜日

選択。

先日もチロっとSNSで触れたんですが、過去製品のBSLGからマイナーチェンジした現行製品のALPHAについて、メーカーとしてと言うか設計者としてズバリ本音を言うと非常にツマラナイんですね、今のALPHAって。
もちろんグリスとしてと言う意味なんですが、でもこの種類のグリスって結局いつでも需要があってラインナップしているだけの事でして、要するにMETHOD的にはニーズに対してラインナップした物の、個人的には全く無くても構わないと思っているんです。
ゴメンナサイね、今になって。
では専門的にALPHAとはどう言ったグリスなのかと言うと、もう恐らく世界中で一番汎用性のあるリチウム石鹸系と言う素材をメインにした透明性のあるオイリーなグリスの代表的な物なんです。
グリスは増調剤と言う所謂ペースト状を担う成分に基油や添加剤を配合して出来ているんですが、その増調剤の代表的な種類がリチウム石鹸系なんです。
ホームセンターのカップグリスもジャバラグリスも何のジャンルにおけるメーカー純正グリスも大半は同じ増調剤です。
ALPHAにおいてはセミシンセッティックとして鉱物油にプラスして化学合成油を多く配合している事で、非常に油分の多いオイリーな事が他社と差別化している点なんですが、でもグリスってそもそも油分を含んだペースト状なので、油膜切れがオイルほど頻繁に起こる物では無いんです。
もちろん1tを超える様な荷重が瞬間的または連続的に掛かれば油膜は切れる事がありますが、そこまでの荷重って普通に生きていれば一生体験する事はありませんからね。
で、実は今このALPHAをDELTA化すると言うか、増調剤をDELTAと同じウレア系で作り直し粘度は現行のALPHAと同等にする事を目論んでいます。
特にギア系全般の内でもリールのマイクロモジュールやチャリのハブラチェットなんかもそうなんですけど、リチウム石鹸系よりも確実に増調剤自体がこびり付くイメージで絶対に適しているはず。
余り頻繁には言わないですけど、実はもうDELTAが素晴らし過ぎてしまいホレ込んでいまして。
水中や高温などの悪条件でも形状の変化や油分の流出が起き難く、と言うか目視では変化が分からない程で、更に質感的にも高比重で密度が高い事が凄く効果的なんです。
大袈裟に言うとALPHAがジャムの様なイメージでDELTAは味噌。
場合によっては硬めのウンコ。
その位こびり付くイメージです。
その硬めのウンコを少し軟便化させようかなって事なので、多分METHODのコアユーザーには異論は無いと思うんです。
でもね、一点、ウレアは高い。
要するにもしウレア化するとALPHAもDELTAと同じ価格になってしまう可能性があると言う事。
まぁ増税後の今で言えばALPHAが1650円でDELTAが1850円なので、所詮は200円程度の差額ではあるんですけど。
エナジードリンク1本分ですから、所詮ではありますよね?
LDGとTHGが他社にはラインナップしていない程に衝撃的な超低粘度じゃないですか?ハチミツ位の粘度ですからね。
それに対してDELTAが硬めのウンコでしょ?いやオフィシャルではクリームチーズなんて言ってましたね。
だとするとジャムとか言ってる場合じゃないだろうって、ALPHAもアップグレードするべきタイミングかなって。
でもリチウム系の需要も恐らく一生求められるだろうし、新製品として別にラインナップを増やすのも面倒だし。
年末辺りまでに少し悩んでみます。
と言う事で、もう耐久性全般を考えたメンテナンスとしては、DELTAで行っちゃってください。
ギアでもラチェットでも高荷重なベアリングでもマルチパーパスで全く問題無く、しかも今まで使用して来たどんなグリスよりも耐久と極圧に優れていますので。
ウンコしたくなって来たのでこの辺で。

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