毎回不定期ながらBOREDのMETHODオイル&グリスをご注文頂くに当り参考になればと言う事で現状の実用例を記載しています。
特に今回はBOREDの提唱する「夏オイル夏グリス」と言う事で油膜強度の強靭な化学合成油を使用しているBOREDのMETHODオイル&グリスであっても、更に油膜の軟化や劣化を防ぐディフェンス面を最大限強化させてあります。
そしてメンテナンスの大前提として自分がメンテナンスでイメージしているフィーリングは常に「ネットリ&シットリ」を実践しているので、全てのリールにおいてメーカー純正時よりもスプールのレスポンスは向上させながらもボディ内ベアリングや各種ギアは耐久性を重視して仕上げてあります。
尚、BOREDはフィッシングショップでもメンテナンスサービスでもありませんので全てのジャンルやモデルを網羅する事が出来ませんので予めご了承を。
あくまでも個人的な傾向においてのセレクトになりますのでジャンルは偏っていますが、使用想定している重量や目的は各項目を参考にして頂ければと思います。
その1ベイト、シマノ 21スコーピオンMD 301XG。
これはシーバスフィッシングをメインにジャイアントベイト用として、110g位~260g位までをフルキャストする際に使用しています。
ラインはPEの8号でリーダーはナイロンの80lbで使用。
スプールベアリングにはLIGHT DUTYオイル、ワンウェイローラークラッチにはVNLペースト、メインギアとピニオンギアにはUG SIGMAグリス、プラギアにはUG OMEGAグリス、レベルワインダーのウォームシャフトにはUG OMEGAグリス、ドラグワッシャーにはDELTAグリス、ボディ内ベアリングにはVNLペースト、ハンドルノブベアリングにはBSLUオイル。
その2ベイト、アブ 19レボビースト 41-HSL。(ギア比違いを同仕様で2台使用)
これはシーバスフィッシングをメインにビッグベイトやビッグプラグ用として、50g位~160g位までをフルキャストする際に使用しています。
ラインはPEの6号でリーダーはナイロンの60lbで使用。
スプールベアリングにはCHIMERAオイル、ワンウェイローラークラッチにはVNLペースト、メインギアとピニオンギアにはUG SIGMAグリス、プラギアにはUG OMEGAグリス、レベルワインダーのウォームシャフトにはUG OMEGAグリス、ドラグワッシャーにはDELTAグリス、ボディ内ベアリングにはVNLペースト、ハンドルノブベアリングにはBSLUオイル。
その3ベイト、シマノ 20カルカッタコンクエストDC 201HG。
これはシーバスフィッシングをメインにビッグベイトやビッグプラグ用として、40g位~90g位までをフルキャストする際に使用しています。
ラインはPEの5号でリーダーはナイロンの50lbまたはフロロの40lbで使用。
スプールベアリングにはBALBOAオイル、ワンウェイローラークラッチにはNEMEAオイル、メインギアとピニオンギアにはUG SIGMAグリス、プラギアにはTHETAグリス、レベルワインダーのウォームシャフトにはTHETAグリス、ドラグワッシャーにはDELTAグリス、ボディ内ベアリングにはBSLUオイル、ハンドルノブベアリングにはBSLUオイル。
その4ベイト、シマノ 18バンタムMGL XG。
これはバスやナマズなど淡水をメインにヘビーカバーでのラバージグやフロッグ用として、14g位~35g位までをピッチングやサイドキャストする際に使用しています。
ラインはPEの5号でリーダーは使用しないルアー直結で使用。
スプールベアリングにはBALBOAオイル、ワンウェイローラークラッチにはNEMEAオイル、メインギアとピニオンギアにはDELTAグリス、プラギアにはTHETAグリス、レベルワインダーのウォームシャフトにはTHETAグリス、ドラグワッシャーにはDELTAグリス、ボディ内ベアリングにはNEMEAオイル、ハンドルノブベアリングにはNEMEAオイル。
その5ベイト、シマノ 18バンタムMGL HG。
これはバスやナマズなど淡水をメインにライトカバーでのバズベイトやスイムジグ用として、10g位~28g位までをフルキャストやサイドキャストする際に使用しています。
ラインはPEの5号でリーダーは使用しないルアー直結で使用。
スプールベアリングにはBALBOAオイル、ワンウェイローラークラッチにはCHIMERAオイル、メインギアとピニオンギアにはALPHAグリス、プラギアにはTHETAグリス、レベルワインダーのウォームシャフトにはTHETAグリス、ドラグワッシャーにはDELTAグリス、ボディ内ベアリングにはNEMEAオイル、ハンドルノブベアリングにはNEMEAオイル。
その6ベイト、シマノ 17スコーピオンDC 101HG。
これはシーバスやチニングをメインにレギュラーウェイトからヘビーウェイトのプラグ用として、20g位~50g位までをショートキャストまたはピッチングする際に使用しています。
ラインはPEの4号でリーダーはナイロンの50lbで使用。
スプールベアリングにはBALBOAオイル、ワンウェイローラークラッチにはNEMEAオイル、メインギアとピニオンギアにはUG SIGMAグリスの上からUG OMEGAグリスを少量追加、プラギアにはTHETAグリス、レベルワインダーのウォームシャフトにはTHETAグリス、ドラグワッシャーにはDELTAグリス、ボディ内ベアリングにはVNペースト、ハンドルノブベアリングにはNEMEAオイル。
その7ベイト、シマノ 14ブレ二アス。
これは海水でのチニングやミドルゲーム用として5g~12g辺りをメインにショートキャストやサイドキャストする際に使用しています。
ラインはPEの0.8号でリーダーはフロロの16lbまたは20lbで使用。
スプールベアリングにはBALBOLAオイル、ワンウェイローラークラッチにはCHIMERAオイル、メインギアとピニオンギアにはUG OMEGAグリス、プラギアにはTHETAグリス、レベルワインダーのウォームシャフトにはTHETAグリス、ドラグワッシャーにはALPHAグリス、ボディ内ベアリングにはNEMEAオイル、ハンドルノブベアリングにはNEMEAオイル。
その8スピニング、シマノ 19ヴァンキッシュ C3000MHG。
これはシーバスフィッシングをメインにレギュラーウェイトのプラグ用として、7g位~28g位までを小規模運河や中規模河川でフルキャストまたはショートキャストする際に使用しています。
ラインはPEの1.0号でリーダーはフロロの20lbで使用。
ラインローラーはZAYTオイル、スプールベアリングにはBALBOAオイル、メインギアとピニオンギアにはALPHAグリス、ウォームシャフトにはALPHAグリス、メインシャフトにはALPHAグリス、ドラグワッシャーにはALPHAグリス、ハンドルノブベアリングにはNEMEAオイル、その他は純正。
その9ベイト、ABU 4601C。(GUNNARとROYAL EXPRESSを同仕様で2台使用)
これはライトカバーまでのナマズやライギョをメインにレギュラーウェイトのフロッグやトップウォータープラグ用として、12g位~40g位までをフルキャストまたはピッチングする際に使用しています。
ラインはPEの5号でリーダーは使用しないルアー直結で使用。
スプールベアリングにはBALBOAオイル、ワンウェイローラークラッチにはNEMEAオイル、メインギアとピニオンギアにはUG SIGMAグリス、レベルワインダーのウォームシャフトにはLIGHT DUTYオイル、ドラグワッシャーにはDELTAグリスを薄く、コグホイールなどのプラギアにはTHICK HEAVYオイル、ハンドルノブベアリングにはNEMEAオイル。
と言う事で前回からオイルやグリスの入れ替えをしている物もあれば、前回と同一の物もありますが現状ではこれが最新の状態となります。
今年は早くから気温30度を超える日が続き真夏においても猛暑や酷暑を予感させていますが、高気温や高湿度だけでなく豪雨などの影響も懸念されるので、やはり7月~9月辺りにおいては「夏オイル夏グリス」仕様に変更してディフェンス面を強化しておくとベストでしょう。
特に金属にとっては高気温により熱膨張を起こし易くなる事で、各部の異音や巻感などは使用前後においてシッカリと確認し、少しでも違和感があれば直ぐにメンテナンスを行う様にしましょう。
またこのシーズンは酸化も促進され易くなりますのでロッドなどもキレイに水淡いした後に、ガイド根元などもDEFENSIVE防錆コーティング剤を使用して予め錆の発生をディフェンスしておけるとベストです。
夏オイル夏グリス仕様としてゼヒ参考にしてみてください。
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2025年7月2日水曜日
2025年7月1日火曜日
裏技。
本日から7月ですね。
と言う事で今年もBOREDが提唱する「夏オイル夏グリス」と言う考え方をば。
昨年も散々書いて来ました様にサマーシーズンは高気温と高湿度だけでなく水温も高く更には紫外線の影響も受ける過酷なシーズン。
特に水辺で使用するフィッシングリールには何かしらのケアを行っておいた方がベストなのは間違いない訳です。
で、BOREDが提唱する「夏オイル夏グリス」とは普段使用しているオイルやグリスよりも粘度や粘性をワンランク~ハーフランク強め?重め?にしてやると言うもの。
強い?重い?と書くのは正しい表記では無いのですが、この場合は油膜性を上げてやれば良いと言う意味です。
特にグリスに関しては主成分となる増稠剤の特性により温度変化に応じて粘度変化を起こし易い性質があります。
金属に油膜さえ付着していれば理論上は錆の発生は殆ど防げますし、また例え極薄であっても油膜さえ付着していれば理論上は潤滑しています。
けれど当然ながら理想とする適正な油膜の状態が存在するので、予め粘度や粘性をワンランク~ハーフランク強め?重め?にしておく事で、高温環境などによる油膜の軟化や流動を防ぎ油膜を維持し易くしてやると言う事です。
例えば普段THETAグリスならALPHAグリスへ、と、THETAグリス、ALPHAグリス、DELTAグリスにおいては粘度と粘性の違いだけで極圧性などディフェンス効果は殆ど同じと言う利点から、シンプルに粘度をワンランク高い物へ変えてやれるのですが、今使用しているMETHODグリスに粘性を加える事でハーフランク強くする事も可能です。
例えばDELTAグリスにUG SIGMAグリスを少し加えて粘度を僅かに上げてみるとか、ALPHAグリスへUG OMEGAグリスを少し加えて粘性を上げてみるなど、UG SIGMAグリスの高粘度と高粘着そしてUG OMEGAグリスの低粘度と高粘着を利用すればユーザー個々にお好みの粘度や粘性が楽にチューニング出来る訳です。
当り前ながらUG SIGMAグリスもUG OMEGAグリスも単体での使用は可能なので、今自分が使用しているMETHODグリスにUG SIGMAグリスかUG OMEGAグリスをいずれか1個追加してやるだけで粘度または粘性を強化させる事が出来ると言う事。
特にメタルボディのリールにおいては熱伝導率の高いアルミ(ジュラルミン)が主流となる事から、ボディ内部に収められているギアやドラグなどに使用されているグリスは熱の影響をモロに受け易くなります。
サマーシーズンの目安として7月~9月あたりまでの気温30度前後において、更に炎天下や車内だと温度は40度にも50度にも上昇するので、METHODグリス自体の耐熱温度範囲は120度を余裕で超えるにしても基準となる粘度からは明らかに軟化傾向となります。
耐熱温度と軟化具合は別の話ですので。
そして先日発売となったMETHOD新製品のVNLペーストにおいては使いどころも多く、特に上記ギア類の側にあるボディ内ベアリングを強化する意味でもサマーシーズンはVNLペースト化させておくのも良いかもしれません。
自分の場合も普段はボディ内ベアリングにBSLUオイルを使用する事が多いのですが、先日からサンプルテストを兼ねてVNLペーストを色々な機種で試した結果として、巻き感は違和感を感じるほどの変化では無いにも関わらず、シルキーさ?ノイズレスさ?は確実に増している事で油膜強度が上がっていると実感出来る事は間違いありません。
なのでこれらを踏まえてサマーシーズンは夏オイル夏グリスと言う考え方から上記の方法でオイルやグリスを強化させておけるとベストですと言う事。
と言う事で昨年に続き猛暑&酷暑となる今年のサマーシーズン中は何度もアナウンスするつもりですが、ゼヒ夏オイル夏グリスを実践して過酷なシーズンを乗り越え秋のハイシーズンには万全な状態で挑みましょう。
現在のBORED STOREでは品薄や欠品が目立ちはじめていますが、奇数月の7月に入ったと言う事でBOREDのMETHOD製品は在庫補充生産月になります。
また先日もアナウンスしました様に7月4日00:00~7月6日23:59までの3日間限定でBOREDオフィシャルセールのSUMMER MADNESS SALEを開催予定につき、それまでには欠品や品薄が回避出来る程度に在庫を補充するつもりです。
ゼヒ本格的な真夏を迎える前に事前メンテナンスとして上記をお試しください。
夏オイル夏グリスも立派な裏技ですからね。
と言う事で今年もBOREDが提唱する「夏オイル夏グリス」と言う考え方をば。
昨年も散々書いて来ました様にサマーシーズンは高気温と高湿度だけでなく水温も高く更には紫外線の影響も受ける過酷なシーズン。
特に水辺で使用するフィッシングリールには何かしらのケアを行っておいた方がベストなのは間違いない訳です。
で、BOREDが提唱する「夏オイル夏グリス」とは普段使用しているオイルやグリスよりも粘度や粘性をワンランク~ハーフランク強め?重め?にしてやると言うもの。
強い?重い?と書くのは正しい表記では無いのですが、この場合は油膜性を上げてやれば良いと言う意味です。
特にグリスに関しては主成分となる増稠剤の特性により温度変化に応じて粘度変化を起こし易い性質があります。
金属に油膜さえ付着していれば理論上は錆の発生は殆ど防げますし、また例え極薄であっても油膜さえ付着していれば理論上は潤滑しています。
けれど当然ながら理想とする適正な油膜の状態が存在するので、予め粘度や粘性をワンランク~ハーフランク強め?重め?にしておく事で、高温環境などによる油膜の軟化や流動を防ぎ油膜を維持し易くしてやると言う事です。
例えば普段THETAグリスならALPHAグリスへ、と、THETAグリス、ALPHAグリス、DELTAグリスにおいては粘度と粘性の違いだけで極圧性などディフェンス効果は殆ど同じと言う利点から、シンプルに粘度をワンランク高い物へ変えてやれるのですが、今使用しているMETHODグリスに粘性を加える事でハーフランク強くする事も可能です。
例えばDELTAグリスにUG SIGMAグリスを少し加えて粘度を僅かに上げてみるとか、ALPHAグリスへUG OMEGAグリスを少し加えて粘性を上げてみるなど、UG SIGMAグリスの高粘度と高粘着そしてUG OMEGAグリスの低粘度と高粘着を利用すればユーザー個々にお好みの粘度や粘性が楽にチューニング出来る訳です。
当り前ながらUG SIGMAグリスもUG OMEGAグリスも単体での使用は可能なので、今自分が使用しているMETHODグリスにUG SIGMAグリスかUG OMEGAグリスをいずれか1個追加してやるだけで粘度または粘性を強化させる事が出来ると言う事。
特にメタルボディのリールにおいては熱伝導率の高いアルミ(ジュラルミン)が主流となる事から、ボディ内部に収められているギアやドラグなどに使用されているグリスは熱の影響をモロに受け易くなります。
サマーシーズンの目安として7月~9月あたりまでの気温30度前後において、更に炎天下や車内だと温度は40度にも50度にも上昇するので、METHODグリス自体の耐熱温度範囲は120度を余裕で超えるにしても基準となる粘度からは明らかに軟化傾向となります。
耐熱温度と軟化具合は別の話ですので。
そして先日発売となったMETHOD新製品のVNLペーストにおいては使いどころも多く、特に上記ギア類の側にあるボディ内ベアリングを強化する意味でもサマーシーズンはVNLペースト化させておくのも良いかもしれません。
自分の場合も普段はボディ内ベアリングにBSLUオイルを使用する事が多いのですが、先日からサンプルテストを兼ねてVNLペーストを色々な機種で試した結果として、巻き感は違和感を感じるほどの変化では無いにも関わらず、シルキーさ?ノイズレスさ?は確実に増している事で油膜強度が上がっていると実感出来る事は間違いありません。
なのでこれらを踏まえてサマーシーズンは夏オイル夏グリスと言う考え方から上記の方法でオイルやグリスを強化させておけるとベストですと言う事。
と言う事で昨年に続き猛暑&酷暑となる今年のサマーシーズン中は何度もアナウンスするつもりですが、ゼヒ夏オイル夏グリスを実践して過酷なシーズンを乗り越え秋のハイシーズンには万全な状態で挑みましょう。
現在のBORED STOREでは品薄や欠品が目立ちはじめていますが、奇数月の7月に入ったと言う事でBOREDのMETHOD製品は在庫補充生産月になります。
また先日もアナウンスしました様に7月4日00:00~7月6日23:59までの3日間限定でBOREDオフィシャルセールのSUMMER MADNESS SALEを開催予定につき、それまでには欠品や品薄が回避出来る程度に在庫を補充するつもりです。
ゼヒ本格的な真夏を迎える前に事前メンテナンスとして上記をお試しください。
夏オイル夏グリスも立派な裏技ですからね。
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