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2025年7月23日水曜日

記事。

本日はこれまで何度も同様の記事を書いて来ました使用後のリールケアについて。
先ず、淡水も海水も問わずと書くと少し乱暴な書き方となってしまうのですが、一番厄介な海水で太糸PEを使用したベイトリールをターゲットに書いておけば間違いないかと思いますのでその様に。
外洋のガチな海水でも湾内の海水でも、また大河川の河口や運河の汽水でも、塩水である海水である事には変わりありません。
いずれも舐めれば十分にショッパイです。
その海水の蒸発後は塩の結晶が現れる事は小学校で既に習った訳ですけど、この塩の結晶は金属と結び付き易い性質なのが厄介な訳です。
なので海水環境での使用後は毎回必ず水洗いを行う事がベストであって、同時にPEラインにおいては糸に染み込んでいる海水を抜く塩抜きを行う事でライン自体の寿命を延ばす事にも繋がります。
でも正確には「海水を出来るだけ真水で薄める」と言う事になるので染み込んだ塩分がゼロになる訳ではありません。
この2つは同時に出来る事なのでゼヒとも毎回必ずケアして欲しいと言う事と、特にPEラインでもザックリと4号以上の太糸においては染み込んでいる海水の量が多い事から絶対に塩抜きも行う事をお勧めします。
塩抜きを行わずにラインに染み込んだ海水が蒸発すればスプールに巻かれたライン内にビッシリと塩の結晶が付着していると言う想像が出来ると思うんですが、その塩の結晶はガリガリ?ジャリジャリ?した完全な固形物ですからね。
この塩がPEラインにマンベンナク付着していると想像すれば放ってはおけないでしょう?
PEラインの塩漬けですから。
なのでその塩抜きも含めてBOREDオフィシャルとしての推奨ケアをご紹介します。
大前提として釣行を終えた後はナルハヤでケアを行う事が好ましく、自分の場合は帰宅して自身がシャワーを浴びる際に同時に行っています。
もちろんロッドもルアーも併せて。
先ず、リール全体が浸かる程度のボールや洗面器などへ大体30度未満のぬるま湯を溜めておき、そこへリールを丸ごとドボンと浸けて1分ほど放置してから水中でハンドルを10回転ほどゆっくり回転させます。
その後すぐにリールを取り出してスプールとサイドカップとメカニカルキャップを取り外した状態で、今度は水道水のシャワーまたは流水でリールの表裏全体やノブなどを素早く洗い流します。
そしてこれでもかと言う程に上下左右あらゆる方向へリールを良く振って水気を飛ばしてやりますが、時間にして数分ほど本当にシツコク良く振ってやる事がキモ。
たまにボディとスタードラグの間に指を挟んで「オウッ」と発するのでご注意を。
で、上記を行っている間に同時進行でコーヒーカップなどにも大体30度未満のぬるま湯を溜めておき、そこへスプール全体をドボンして浸しておきますが、スプール片側にベアリングが付いているタイプはベアリングまで浸けずにスプールサイドまでの水深に調整してやります。
ラインだけが浸かれば良い訳ですし。
そしてもう一度新しい30度未満のぬるま湯を用意して浸けておきます。
つまり2回同じドボンを繰り返すと言う事なんですが、一回目のドボンは10分くらい?二回目のドボンは5分くらい?でOKです。
簡易ではありますがこれだけでスプールに巻かれたPEラインの汚れも目に見えて落ち、ラインの端を舐めるとショッパイ塩味が殆ど無くなっていると思います。
その後マイクロファイバーウエスなどでリールとスプールを良く拭き、風通しの良い場所で時々リールの向きやハンドルの位置を変えながら放置乾燥させます。
今時期なら室内でエアコンや扇風機などからの風が良く当たる場所に放置すれば短時間で乾燥しますが、決して屋外の強烈な直射日光で乾燥させない様にしましょう。
これで水洗い作業はOKです。
最後に各パーツを空拭きしてやってからスプールシャフト、ベアリング、ウォームシャフトなどへ注油してやれば完成です。
更にレベルワインダー周りやビス穴など細かな場所は綿棒などを使って拭いてやれるとベストです。
また、ラインにシリコンオイルなどをスプレーする人はスプール単体の状態でスプレーしてやりましょう。
一応この方法でBOREDではこれ迄一度もリール内部にもベアリングにも錆を発生させた事がありませんが、それでも塩の結晶がボディ内部の角に少し付着していたり、水で薄まった海水が薄白く残って乾燥している事もありますので、やはり海水での太糸PEラインにおいてはマメなケアが必要と言う事になりますね。
そして、上記の作業において絶対にNGな行為として、先ずリールをドボンする時間は短時間でサッと行うと言う点が重要であって「半日浸けておきました」とかたまに見かけるんですけど長く浸ければ良い訳ではないのでご注意を。
と言うのもBOREDの場合はぬるま湯を使用している訳ですが、それは水道水よりも塩を素早く溶かす事を目的としているからであって、それに準じてドボンしておく時間は短時間で良いと言う事に繋がるからです。
そして使用するぬるま湯は30度未満が重要であって、例えば60度とか熱い湯になるとオイルやグリスが温度により軟化して流動してしまう恐れがある事と、リールボディ内部に入り込んだ湯気により異常に湿度の高いサウナ状態を作り出してしまうので逆効果となってしまいます。
この2点だけは絶対にNGです。
とにかくサッと洗い良く振って水気を取り早く乾燥させる。
これに尽きます。
もちろん誰でも簡単に注油出来る箇所だけでも毎回注油を行っておければベストなのは言わずもがな。
でも例えば0.8号とか1.5号とか細糸を使用したベイトリールの場合だと、丸一日使っていてもそんなにリールが濡れる事もないのですが、それでも使用後は最低限シャワーで軽く洗い流すとかスプールを取り出してラインの塩抜きは行った方が良いに決まってますので。
そして営業活動的に、リールボディ内部のオイルやグリスが付着していない箇所などには、METHODのDEFENSIVE防錆コーティング剤を薄く塗り広げておくと更に完璧です。
あ、もちろんリーダーは毎回切って新たにノットを組み直すのはセオリー。
道具は大切に。

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