いや~今日は37度予報で明日は38度予報ですって東京。
つー事は実際にはもっと。
そんな猛暑&酷暑が続くと多くなるオイルとグリスの保管についてのお問い合わせ。
最近になって特に似た様な内容のお問い合わせが続いたので、改めてオフィシャルとしてお伝えしておきます。
先ず、クドイ様ですがMETHODのオイル&グリス&ペーストは油分であるベースオイル全てにエステル化学合成油又はポリアルファオレフィン化学合成油を使用しています。
METHODオイルについては全合成油のフルシンセティックで、METHODグリスとペーストについては半合成油のセミシンセティック。
つまり安価で性能の限られた他社製品の様な鉱物油ではなく、高価ながら全ての点で鉱物油を凌駕する化学合成油を使用しています。
その理由には幾つかあって、先ずは金属に対して電気的作用を起こし分子同士が吸着する化学的吸着性を持っている点、次に化学的に生産されている事で鉱物油に多く見られる不純物を殆ど含んでいない点、最後に使用する対応温度範囲が広く酸化や揮発を起こし難く単体でも強靭な油膜であると言う点。
この3つに集約されます。
と言う事で最近お問い合わせの多かったMETHODのオイル&グリス&ペーストについての説明となりますが、
BORED STOREの各製品ページ下部にも注意書きとして記載してある様に、基本的に油脂類は水分と紫外線がライバルと言う事で、水場の近くや日光の当たる場所を避けて熱のこもり難いスペースで保管すれば特に気を遣う必要はありません。
なので普通に人間が過ごしている室内で良い訳ですが、再度上記に関する点だけを注意してもらえればと言う事。
ザッと、風呂場近く、洗面所近く、押し入れ、玄関、屋外の物置、車内、こんな感じのところで保管するのはNGです。
例えば室内であればスニーカーの空き箱とかポリエチレン製の容器とか、そんな箱内に入れて更に食品用の除湿剤なんかを1個入れて、本棚の下段でも机の引き出し内でも日光の当たらない箇所に保管されていれば間違いないでしょう。
これで基本的には問題ありません。
但し、当然ながら油分につき夏場は粘度が低下や軟化します。
これは油脂の宿命でもあり、特にグリスにおいてはその変化が顕著に見られまして、夏場と冬場では結構な粘度差が生じてしまうんです。
これもあってデータシート的な数値を設定する場合グリスは25度で設定し、オイルは40度で設定したものを基準として性状を決定しています。
これらを考慮した上で使用するオイルやグリスの種類を選択し直したり、または他のMETHOD製品を混合させて油膜や特性を強化したり、これを
BOREDでは「夏オイル夏グリス」と謳っている訳ですが、その他3シーズンよりも気を遣ってやった方が良いのがサマーシーズンと言う事。
以前にも書きましたが、今やモデルチェンジするサイクルが短くなって来たフィッシングリール事情。
けれど2018年モデルが単に7年落ちだからと言って現在の2025年に通用しないのか?と言えば全くそんな事はなくて、だからこそキチンとしたメンテナンスやクリーニングを定期的に行う事と消耗パーツは潔く交換してやる事で10年でも20年でも使い続ける事が出来るんです。
その為にもこの猛暑&酷暑となるサマーシーズンだけでもオイルやグリスの選択を変えてやる事がベストですよと言う事。
もうシツコイ様に謳っていますが異種金属パーツの塊であるフィッシングリールだからこそ気を遣ってやってくださいね。
概ね在庫補充生産が完了し在庫が確保出来ているMETHODオイル&グリス&ペーストですが、一部欠品&品薄となっている製品も今週中には在庫が確保されますのでゼヒ。
引き続きのお買い求めは
BORED STOREまたはMETHODお取り扱い
DEALERにてお待ちしています。