来月11月に開催されるビッグベイトトーキョーと博多湾ビッグベイトシーバスバトルに協賛していますBORED。
いずれもビッグベイト以外での参加は不可と言うタフガイ達の大会となりますが、となるとNEMEAオイルの存在を無視する事が出来ません。
先日ご紹介しましたUG SIGMAグリスとUG OMEGAグリスと同様にMETHODオイルの中でも特殊な位置付けとなるNEMEAオイルとCHIMERAオイル。
NEMEAオイルは兄弟製品のCHIMERAオイル同様に、メインターゲットはワンウェイローラークラッチとなりますが、この2製品に限りオイルの「粘り」を示す粘性を極限まで排除してある事で、比較的サッパリとしたフィーリングの粘性が最大の特徴となります。
他のMETHODオイルでは粘性を付加する為に粘弾性添加剤が配合されていますが、このNEMEAオイルとCHIMERAオイルに関しては一切配合していません。
このサッパリとした粘性こそが特殊なクサビ機構を持つワンウェイローラークラッチには有効であって、NEMEAオイルは200番~400番などの中型~大型番手、CHIMERAオイルは50番~200番などの小型~中型番手に推奨な特性としていて、特にNEMEAオイルはビッグベイトやヘビーウェイトをターゲットとしてサンプルテストを行っていました。
BOREDではワンウェイローラークラッチに汎用グリスや高粘度高粘性オイルの使用を推奨していませんが、それは過去記事で何度も説明した様にワンウェイローラークラッチのクサビ機構に影響を与える実例が多数認められた事にあって、グリスの粘っこい粘性と粘度がクサビ機構の動きを妨げる場合があり、それはつまりハンドル逆転現象に繋がる事となります。
もちろん過剰な摩耗や顕著な錆が無い通常レベルの状態に限ります。
フルエステル化学合成油100%のベースオイルに摩耗調整剤と耐水防錆添加剤をタップリと配合しながらも粘性を出来る限り排除した中粘度のNEMEAオイル。
画像は過去画像となります製品直前でのサンプルテストで3月11日から8月2日まで、海水&汽水環境で約5ヶ月継続使用されたシマノのトランクス400です。
リールからも想像が付く様にオカッパリでもボートでもジャイアントベイトのみで使用されて来た個体です。
この春先から真夏の約5ヶ月間は気温も水温も変化が激しく、また梅雨も挟む事から降雨や湿度の影響でフィッシングリールにとっては最も過酷なシーズンとなります。
画像左の様にボディ内に塩の固着が見られる程に海水が入り込みながらも、サンプルテスト中につき敢えて使用後の水洗いを殆ど行わずにオイルやグリスの経過観察を行った個体です。
で、肝心のワンウェイローラークラッチには錆の発生が一切認められず、またペアになる画像右のインナーチューブも同様に錆の発生が見られない事と併せ摩耗痕が最小限である事が確認出来ます。
これがNEMEAオイルの実力です。
但し、配合されるMETHOD完全オリジナルの耐水防錆添加剤は一時的に乳化を促進させるのですが、半日~翌日にはその乳化した状態から水分のみを分離&蒸発させる仕組みを持たせてあり、水置変換性と言う防錆手法を応用した働きに強力な防錆効果をプラスしたものとなり100%企業秘密です。
なのでスプールベアリングの様に常にキャストレスポンスに直結する箇所への使用はお勧めしていませんが、ワンウェイローラークラッチをはじめボディ内ベアリングやハンドルノブベアリングなどには非常に有効です。
と言う事から今やビッグベイトやジャイアントベイトでは定番?なNEMEAオイルで武装してハイシーズンの高負荷高荷重に備えておきましょう。

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