
今やスペック的はライトゲームと言うよりもミドルゲームにこそ最適となる14ブレ二アスでして、まぁネーミングからもミドルゲームこそドンピシャなチヌ向けではあります。
しかも画像の様にアベイルのスタードラグやアンタレスのハンドルに換装しているので全くベイトフィネスな印象は無い。
こんな11年も型落ちの14ブレ二アスであっても現行機種と大きく変わらない?点は飛距離だけ。
恐らくボディ重量やブレーキ性能やドラグ性能なんかは各段に違っているんでしょうけど、飛距離に関して言えば恐らく最新モデル比較しても数mと変わらないでしょうね。
実用としてホーム湾奥運河では7.6ftのMLロッドで7gのシンペンが50m飛ばせているから個人的にも満足していますし。
それが51mになったからってねぇ、そんなら対岸へ渡れって。
で、良く飛距離云々で題材に上がるオイルの粘度については、確かに低粘度になれば油膜の粘度抵抗が少なくなり、つまりブレーキの役目をする粘度や粘性が低くなります。
なので飛びます。
けれどオイルの粘度が低くなれば同時に飛散し易くもなります。
オイルが飛散し易くなると言う事は油膜が失われ易くなると言う事であって、そうなって来るとオイルの質が重要になって来る。
つまり低粘度になればなるほど物理的吸着だけでは油膜が保てなくなって来る。
そこでやはり物理的吸着に加え化学合成油だけが持つ化学的吸着の特徴が発揮される訳です。
化学的吸着とは油膜と金属のそれぞれプラスマイナスの電気的効果により油膜を吸着させると言う事であって、極薄な分子レベルであっても油膜が維持されると言うもの。
さて、BOREDのMETHODオイル中で最も粘度の低いZAYTオイルと次に粘度の低いBALBOAオイル。
ZAYTオイルはISO VG4と言う例えれば水の様なシャバシャバな感覚で、BALBOAオイルはISO VG9と僅かに粘度を感じるほどの超低粘度。
なのにこの超低粘度オイル2製品は全く異なるコンセプトで設計していまして、ZAYTオイルは100%エステル化学合成油で粘性も出来る限り排除したサッパリ系オイル、一方BALBOAオイルはエステル化学合成油とポリアルファオレフィン化学合成油のハイブリッドで適度に粘性を持たせてあるシットリ系オイル。
言葉で書き表すとサッパリとシットリとなりますが、一般的には共にシャバシャバなオイルと感じるでしょう。
使い別けとしてはもうガッツリ1g以下とか重くても数gまでしか投げませんよと言うライトゲームやフィネスなどにおいてはZAYTオイル、一方でライトゲームからミドルゲームまでをメインとしながらも時には2ozも投げますよと言う場合にはBALBOAオイル。
同じ超低粘度でシャバシャバなオイルなのに、このくらい設計コンセプトを変えてあるんです。
業界用語で言うと極圧性と粘弾性の極限数値を大きく変えていて、摩擦や荷重に対してオーバースペックな耐久性を持たせてあるのがBALBOAオイルで、逆に究極まで範囲を絞りライトウェイトに特化させてあるのがZAYTオイルと言う事になります。
ちなみにベースオイルのエステル化学合成油は全く同一の材料を使用していますし、METHODオリジナルの耐水防錆添加剤も同じく。
と言う事で今や最新モデルのベイトフィネスリールなどで、最も手軽に違いを感じ易いスプールベアリングにおいては、オイルの変更によりメーカー純正とは明らかな違いを感じられる事になりますが、同時にブレーキセッテイングの追求は当然ながらキャストの調整も自身で色々と試す事になりますのでご注意を。
ソルトでのライトゲーマーミドルゲーマーはもちろんですがエリアや渓流そしてバスでも、自分の理想とするフィーリングを求めるなら一度ZAYTオイルとBALBOAオイルをお試しください。
参考までに自分がZAYTオイルとBALBOAオイルを使い別ける場合、ベイトフィネスで5g以下をメインとするならスプールベアリングにZAYTオイルを、12g以下をメインとするならスプールベアリングにBALBOAオイルを、更にC2000番やC3000番のスピニングではラインローラーにBALBOAオイルを、なのに4号リールで2ozを中心に40g~80g位を使用する場合にもBALBOAオイルを使用しています。
近いながらも極端に性格の異なるオイル達、完全自社設計だからこんな事も可能です。
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