2025年4月15日火曜日

試用。

まーた4月1日から資材の値上がありましてね。
今回も容器関連なんですけど。
ホントにコロナ禍以降から一体何回の値上を食らって来た事か。
原材料の値上に伴い連鎖した資材の値上なので仕方ない事は十分に承知しているんですが、それにしても度々の値上ってなると猜疑心すら生まれて来る。
ホントに原材料が値上してんのかよ?って。
で、調べたらホントでした。
特に樹脂関連とかポリマーとか割と分かり易く順調に?値上してましたね。
ま、でもBOREDのMETHOD製品は未だ頑張って値上はしませんよ。
コロナ禍から現在まで唯一値上した製品ってBALBOAオイルだけですから。
BALBOAオイルは使用している材料が多いもんで仕方なかったんですけど。
で、次回発売予定の「ペースト」に関しては既存のMETHODオイル&グリスからすると割高になってしまうんですけど、これはやはり特殊な存在である事からご理解頂ける部分もあるかと。
なんせ基本的な材料自体はグリスなんですが、配合油分はNEMEAオイルそのまんまって感じで、しかも苦労したのは出来るだけ糸引性である粘弾性を抑えている事。
粘弾性添加剤って世間ではナゼか「非ニュートン系」なんて造語で知られていますが油脂業者には通用しません。
「何ソレ?」ってw
こんなもん材料としては凄く一般的な添加剤でして、でも決して増粘剤と呼ばれる物とも違っていたりします。
これを凄くお利口さんな添加剤の如く「使用してます!」とアピっているメーカーもありますが、別に昔っから大して珍しい物じゃない材料なんで流されない様に。
けれどMETHOD製品で言えば特にUG SIGMAグリスとUG OMEGAグリスには高配合してますし、その他各種オイルにも糸引は起こさない程度に絶妙な量を使用していたりします。
それはシンプルに物理的吸着性を狙ったと言う理由以外に何もなく、少量使用する事でMETHODオイルのウリでもある化学合成油が唯一持つ電気的作用による化学吸着性を補助してくれたらなとの期待から。
つまり強靭な油膜生成を行うに当り化学的吸着性と物理的吸着性の「ダブルの効果?」で例え極薄油膜であっても強靭に対象物に残り続ける事が出来るからと言う事。
で、話を元に戻します。
今回サンプルテスター7人+モンキスにお願いしている次回発売予定の「ペースト」。
これは番手によってはワンウェイローラークラッチでも使用出来れば良いなと考えていまして、本来ベアリングメーカーではオイル潤滑を推奨しているベアリングの一種ではあるのですが、ベイトでもスピニングでも大型番手になってくると油膜の厚みを求める場合もありまして。
現状としてMETHODのNEMEAオイルなんかは自画自賛ながら非常に優秀なので油膜切れは殆ど起こす事はありません。
けれど油膜の有る無しではなくて物理的な「厚み」を求める場合には手っ取り早くグリスを使った方が良いじゃないですか?
かと言って一般的な稠度である2号のグリスなんぞを使用してしまうと、ワンウェイローラークラッチの機構自体に影響してしまう事が多くあるので、BOREDではベアリングメーカーの指示通りオイル潤滑を推奨して来た訳です。
一部何の根拠か分かりませんがグリス使用をゴリ推しているショップ?もある様で、恐らくそれは事前にベアリングメーカーの仕様を確認していないんでしょう。
ちなみにワンウェイローラークラッチは決してフィッシングリール専用の物ではありません。
キチンとベアリングメーカーのカタログにも載っている古くから存在しているベアリングの一種です。
しかも肝心なフィッシングリールメーカーは?と言うとやはりオイル潤滑を推奨している癖に、新品でリールを買うとナゼかグリスが薄く使用されている謎もあったりして。
まぁ、とにかくオイルやグリスが原因でハンドルが逆転してしまう様な事が無ければ正解なんですが、ニードルベアリングとインナーチューブが経年により徐々に摩耗して来たり、または錆などが発生して精度が狂ったりすると逆転する事もありますのでご注意を。
なので「間違いなく使える」訳では無くて、番手や仕様においてはNEMEAオイルと使い分けが出来る存在として、上記の事を前提に使用出来る場合もあると言う狙いです。
基本はNEMEAオイルです。
と言う事で未だ製品名は決まっていませんが「ペースト」にゼヒともご期待ください。
5月下旬までには度々サンプルテスターの面々からレポートも得られるはずなので、そのジャッジを元に多少の改良を加えるかどーか?は更に未定。
でも一生サンプルテストしている訳にもいかないので、ザックリと6月中には発売出来れば良いなと思っています。
ザ真夏を迎える前に。
ちなみに画像はサンプルテスターTKUC氏の14ステラC2500です。

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